日本の犬の代表格と言われる柴犬。今から1万年前の縄文時代から日本人と柴犬は付き合いがあったことがわかっています。縄文時代は狩りのパートナーとして、当時の人間生活に密接にかかわってきました。
最近のDNA分析研究によれば、柴犬は犬の祖先であるオオカミに近いことがわかっており、犬の原型ともいえる持ち味を所々に残している古い犬です。
柴犬は古くから存在する主な系統は3つあり、南では山陰柴、中部では美濃柴、甲信越で信州柴とされています。
一時期、柴犬は様々な犬と交配された結果、純血の柴犬とても少なくなってしまいましたが、残っている純粋な柴犬の中で優れた資質を持つ犬を交配して復活をはかると同時に、地域的に個性のばらつきがあった柴犬をひとつの標準にまとめました。
この流れにより、現代の柴犬たちは山陰柴、美濃柴、信州柴などの地域的特性をほとんど失っています。
近年は海外での人気が高く、特にアメリカでは専門のブリーダーが出てきているほどの人気となっています。
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柴犬の特徴
柴犬は体高より体長がやや長く、切れ長で黒目がちの瞳、小さな立ち耳で巻き尾、短毛で年に2回毛が生え変わるダブルコートで体高は35~41㎝で体重は9~11㎏です。
毛色は全体の約8割を占める赤と黒、胡麻、黒胡麻、赤胡麻となります。
柴犬の性格
古代から日本人の暮らし優秀な猟犬として長く存在してきたためか、控えめで我慢強い性格です。
また、猟犬であった頃の性質である自立心が強く、慎重さも残っているためか、飼い主以外に心を開くことは少なく、頑固な面があります。
こういった面が柴犬を飼う上で難しい一面であり、初めて犬を飼う人には向かないとされる部分です。
家族に対しても甘えてくることは少なく、クールに接します。
しかし服従心や忠実さは強く、番犬としてはとても優秀です。
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柴犬の飼い方
柴犬は見た目以上の体力があるので、毎日1日2回合計で1時間以上は散歩が必要です。
我が強く、しつけや訓練が難しい性格の個体があります。
甘やかすと飼い主との上下関係が曖昧になることがありますので、けじめをつけ甘やかさないことが大切です
柴犬は短毛ですが、抜け毛が多く週に2~3回はブラッシングが必要です。
柴犬がかかりやすい病気
柴犬は皮膚疾患の多い犬種として知られています。
その症状や原因は多様で、マラセチアなどの真菌が原因であるもの、内分泌疾患によるもの、食物アレルギーや接触アレルギー、原因不明のアトピーまで非常に多くの種類の皮膚病を好発します。
予防方法としては、ブラッシングを丁寧にこまめに行うことや犬の居場所を清潔に管理することがあげられます。
その他、誤飲や痴呆の症状が出やすいとされています。
柴犬の価格
子犬の価格:5~20万円くらいです。
※一般的に子犬の価格は犬種スタンダードに近いかどうか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で変動します。
柴犬の概要(Q&A)
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- 体重:9~11㎏
- 原産国:日本
- かかりやすい病気:皮膚の病気、痴呆、誤飲
- 寒さに強い?:強い
- 運動量:1日2回の散歩時間合わせて1時間以上(個体による)
- 毛の手入れは?:週に2~3回ブラッシングが必要
- 初めて犬を飼う人向き?:向いてなくはないですが、性格がクールなため、しつけが難しいことがあります
- 留守がちな人向き?:向いていません
- 高齢者や子供がいる家庭向き?:向いていません
- マンションでの室内飼い向き?:向いていません
- 平均寿命:12~15歳
- 飼い主によくなつく?:よくなつきます。
- しつけはしやすい?:頑固な面があるので、根気よくしつけることが必要です
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