18世紀の中ごろには、現在のクロアチアにあるダルメシア地方においてそれらしい犬の存在が記録されていたため、後にダルメシアンと呼ばれるようになったとされています。
元は猟犬・番犬・牧羊犬・軍用犬として活躍したといわれ、激しい作業に耐えうる体力･持久力がありますが、その美しい外見から、19世紀にはイギリスはじめヨーロッパ各国で貴族や富裕層の犬としてもてはやされました。
交通機関の主流が馬車であったころ、消防馬車の先導・護衛として活躍していました。 アメリカでは、現在でも消防のマスコット的存在として親しまれています。
1996年、ディズニーのアニメ映画「101匹わんちゃん大行進」が公開されたことによって、ダルメシアンは爆発的なブームになりました。
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ダルメシアンの特徴
ダルメシアンの特徴は何といっても白地に黒の斑点という独特の毛並みで知られている大型犬です。垂れ耳で、体は筋肉質で力強く、馬車の伴走犬として活躍していたことを物語ります。
毛色は白地に、りんかくのはっきりしたコイン大の黒またはレバー色の斑点があります。
ダルメシアンの性格
ダルメシアンは家族に対しては陽気で懐こく振る舞いますが、人見知りが強く他人や他犬には警戒心を見せます。
物怖じしない性格で攻撃性はありませんが、頑固で譲らない部分があります。
非常に活発で体力、持久力があります。
そもそもは馬車と一緒に走ることが仕事だったため、走ることが大好きです。
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ダルメシアンの飼い方
ダルメシアンは大変エネルギッシュで活発です。とにかく走ることが好きですので、毎日１～２時間の散歩が必要です。
しつけはやや難しい面があり、根気が必要となります。
遊ぶことが大好きで、疲れ知らずな犬なので、毎日たっぷり運動をさせてあげる必要があります。
走リ回ったり、散策したりすることをとても好みます。
大変頑固なところもあり、知らない人に対しては少々神経質になりがちです。
注意：耳の聞こえないダルメシアンは、行動や振る舞いに問題があり、特別なしつけが必要です。すぐに人を噛んだりする場合もあるので、子供がいる家庭では飼わない方がよいです。
ダルメシアンの気を付けたい病気
先天性聴覚障害のもっとも多い犬種です。その原因としてはブリーダーにより近親交配がむやみに進められたことが、現在でも先天的に聴覚の他、股関節に異常をもつ個体が誕生する原因となりました。
また、ダルメシアンは尿結石症が起こりやすいことでも知られています。
その原因としては尿酸を分解することができないため、膀胱で雑菌などに触れると、尿酸から尿結石ができてしまうことです。
ダルメシアンの価格相場
子犬の価格は１０～２０万円
※一般的に子犬の価格は犬種スタンダードに近いかどうか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で変動します。
ダルメシアンの概要（Q&A)
体重：２４㎏～３２㎏
原産国：クロアチア
かかりやすい病気：先天性聴覚障害、尿結石症、緑内障
寒さ強い？：ふつう
運動量：1日２回の散歩（1回1時間）で十分に運動させることが必要（個体による）
毛の手入れは？：短毛のため簡単ですが定期的なブラッシングは必要です
初めて犬を飼う人向き？：向いていません
留守がちな人向き？：留守をしても問題ないです
高齢者や子供がいる家庭向き？：向いていません
マンションでの室内飼い向き？：あまり向いているとは言えません
平均寿命：１０～１３歳
飼い主によくなつく？：よくなつきます
しつけはしやすい？：頑固な面があり、根気よくしつけをする必要があります
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