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老犬介護施設「老犬ホーム」とは
犬の平均寿命は一昔前に比べて、飛躍的に延びています。健康なまま、長生きしてくれれば飼い主としてはありがたいのですが、生き物である以上、年齢とともに衰えが出るのは仕方がないことです。
そこで全国的に増えているのが、「老人ホーム」ならぬ老犬介護施設「老犬ホーム」です。
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犬の介護問題
昨今、平均寿命が延び続けているワンちゃんですが、医療技術の進歩、ペットフードの改良、生活環境の改善などにより、今後も犬の寿命は伸び続ける事が予想されます。
愛犬が健康で長生きしてくれることは飼い主にとって嬉しいことですが、重大な病気や痴呆、寝たきりの状態で長生きした場合は、介護という問題が出てきます。
実際に愛犬の寿命の延びに比例して愛犬の介護問題を抱える飼い主が増えているのが現実です。
このような現状があるため、老犬介護施設いわゆる「老犬ホーム」が年々増加しています。
愛犬の面倒を見れなくなる理由
愛犬が健康なうちは生涯面倒を見るつもりでも、実際に愛犬が介護が必要になったとき、面倒を見きれない飼い主も少なくないのではないでしょうか?
面倒を見れなくなる理由としては
- 飼い主が年をとる
- 飼い主が病気になる
- 転勤でペットが飼えなくなる 等
様々な事情によりどうしても飼育出来ない時、老犬介護施設「老犬ホーム」はとても助けになる施設です。
老犬ホームのサービス内容は?
老犬ホームの日常ですが、比較的元気なワンちゃんは、お散歩・トリミングから食事の世話などをしますので、ペットホテルの延長という感じです。
寝たきりや病気を抱えている犬の場合は、トイレの世話から床ずれ対策、流動食の準備まで専門のスタッフが世話をしますので、人間の介護施設のようなサービスが行われます。
最近ではドッグランや動物病院、ペットホテルなどを併設しているところもかなりありますので、老犬ホームだけでなく、ペットのトータル施設として経営しているケースも増えてきているようです。
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このようにほとんどの施設は動物病院を併設したり動物病院等と連携し、病気・ケガなどに対応していますので、体調をくずしたときなどは対応してもらえるので安心です。
老犬ホームはどれくらいの期間預かってくれるの?
ショートスティから終身まで施設によって期間は様々ですが、基本的に高齢犬を対象にしているので、10歳以上とか年齢制限のある施設もあります。
老犬ホームに犬を預けるときの費用は?
犬には人間のような介護保険はありませんので、全額自費負担になります。
決して安い金額ではありませんので、金銭的に余裕がある方出はないと、老犬ホームは利用が難しいのではないでしょうか。
実際の費用につきましては、施設、預ける期間、預ける犬の大きさによって費用は異なります。
基本料金以外にも、初期費用として数万~20万円程度が必要なところがほとんどです。また、病気のときの治療費として数万円を事前に預けておく必要もあります。
(例)ある老犬ホームの費用です。
●小型犬 (8kg未満)のお預かり料金
・3か月料金 211,572円(税込) ※介護料金を含む
・6か月料金 248,400円(税込) ※要介護の場合は+75,816円
・1年料金 388,800円(税込) ※要介護の場合は+116,640円
・終身一括料金 933,120円(税込) ※お預かり料金を含む
※中型犬、大型犬は費用が小型犬より高くなります。
まとめ
人間と同じように犬も高齢化に伴い介護を受けることが現実的に増えています。犬を飼うときは、将来の心配など悲観的なことはあまり考えないものです。
しかし、犬を飼い始めて10数年すると生活環境が変わり犬を飼えなくなることも多いようです。老犬ホームに愛犬を預けるというのは、犬を捨てることとは異なり、飼い主としての責任を放棄したものではありませんので、後ろめたいことは何もありません。
犬を飼うことが難しくなってきた場合は、無理をせず積極的に老犬ホームを利用することも、これからの時代必要なのではないでしょうか。
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