水難救助犬・山岳救助犬・災害救助犬などの救助犬の能力は凄かった!

人間社会にはかかせない救助犬

救助犬の活動は、優れた嗅覚を使って行方不明者の捜索を行ったりする活動が中心です。

危険な場所で作業を行うことが多い救助犬は様々な場所で、助けを求めている人のために活躍しています。

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水難救助犬

海や川などで溺れてしまった人の救助や捜索をします。水難救助犬として有名な犬種は、ニューファンドランドです。

このニューファンドランドは足に水かき状の膜があって、泳ぐ能力が高く、体力、耐寒能力に優れているため、水中での作業に適しているとされています。

「水難救助犬」と呼ばれる犬は、実際に救助するときは溺れている人にロープや救命胴衣を渡すことは勿論、溺れている人の服などを噛み、浅瀬まで連れて行ったり、溺れて意識を失っている人を探し出すことも行います。

山岳救助犬

山岳救助犬とは、登山やハイキング、山菜採りなどの目的で山に登って遭難した人を捜索したり、冬山で雪崩に巻き込まれたり、滑落したりして、行方不明になった登山者を、嗅覚によって探し出す訓練を受けた犬のことです。

山岳犬は特定の個人の臭いを覚えて追跡する警察犬とは異なり、空気中に漂う浮遊臭をたどって行方不明者の捜索を行います。

山岳救助犬のはじまりは、スイスアルプスです。スイスアルプスでは雪崩による遭難者が多いことから、17世紀頃から山岳救助犬が活躍していました。

スイスで山岳救助犬として選ばれる犬種はセントバーナードが多く、寒さで衰弱した遭難者の体を温めるため首に小樽(お酒)をぶらさげて、雪山へ救助に向かっていました。


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「バリー」というセントバーナードはアルプスの山岳救助犬としてその生涯で40人以上の人命を救ったことで有名です。

現在の山岳救助犬はセントバーナード以外の大型犬も活躍しています。

災害救助犬

災害救助犬とは、地震や土砂崩れ、台風、雪崩などにより倒壊家屋や土砂の中に生き埋めになった人や山歩きなどで行方不明者を、優れた嗅覚を使って見つけだすことができる犬のことです。

警察犬も人を捜すように訓練されていますが、警察犬は特定の人(容疑者など)の原臭を追いかけるという方法で人を探すのに対し、災害救助犬は助けを求めている人のタンパク質(ラフト)などを含んだストレス臭などの浮遊臭を感知することができます。

このような特異の能力を持っていることにより、災害現場で動くことができず、呼吸はしているが声がでないといった状態の生存者を捜索する事ができます。

災害救助犬は障害物通過作業や捜索作業の訓練も受けており、人間の臭いがする場所で吠えたり、ひっかいたりすることで位置を知らせます。

日本での災害救助犬の活躍

日本国内では、阪神・淡路大震災以降、地震災害や土砂崩れをはじめとする各種災害現場において、災害救助犬が活動を行ってきました。

大規模自然災害が続発する昨今、災害救助犬の必要性は高まっており、近年では消防などの救助実施実働機関との連携訓練が活発に行われるようになっています。

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