正式名称はキャバリア・キングチャールズ・スパニエル (Cavalier King Charles Spaniel)です。
名称の一部の「キャバリア」とは、騎士という意味です。また、「キングチャールズ」とは、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬を溺愛したことで、つけらたとされています。
スパニエル犬種は本来は猟犬で、キャバリアの祖先犬も16世紀頃に存在していたと推定されています。キング・チャールズ・スパニエルという犬種がルーツのようですが、18世紀にパグなどを交配し元々の面影が次第に失われてしまうことになります。
19世紀はじめに復活の動きが起こり、交配を重ねた末に長い口吻を持つ、キング・チャールス・スパニエルに固定化されました。このキング・チャールス・スパニエルに中世の騎士を意味する「キャバリア」の名を冠して命名されたのが、キャバリア・キング・チャールス・スパニエルです。
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キャバリアの特徴
大きな目、大きな垂れ耳、平坦な頭頂で絹糸のような毛並みを持ちます。
体重は5~8kg、体高は30~33cmで体高より体長が長めの、やや大きめの小型犬です。
毛色はブレンハイム (赤褐色と白)、トライカラー (赤褐色と黒と白の三色)、ブラック・タン (黒と赤褐色)、ルビー (赤褐色)の4種が存在します。
キャバリアの性格
優しく穏やかで、遊び好き、愛情深く物静か。
キャバリアは活発でありながら大変穏やかで、非常に性格の良いことで知られている犬種です。
他の犬やペット、見知らぬ人に対しても社交的で、膝の上に乗ったり、スキンシップをしたりするのが好きで、ひとに触られるのを好む性格です。また、神経質な面が少なく、子供に対しても根気よく大らかに接してくれます。
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キャバリアの飼い方
キャバリアは小型犬としてはやや大きめです。毎日30分くらいの散歩は欠かさず行うことが必要です。遊び好きですので、室内で一緒に遊んであげると喜びます。
毛並みは巻き毛やくせ毛があり、細く絡みやすいため、小まめにブラッシングをしてあげましょう。
キャバリアの気をつけたい病気
●心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)
遺伝子疾患である。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁の異常で、キャバリアでは1歳ですでに33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にもみられます。
●脊髄空洞症
遺伝子疾患で、キャバリアは発症率の高い犬種です。症状が出ないまでも90パーセント以上の割合で問題があるとの調査結果があります。
その他、高齢期は腎臓の機能低下により肺に腹水が溜まったり、上記の心臓の病気により肺が圧迫され咳が止まらなくなる症状などが現れやすいです。また外耳炎を患いやすく、目に関するトラブルも少なくありません。
キャバリアの価格相場
子犬の価格は10~25万円
※一般的に子犬の価格は犬種スタンダードに近いかどうか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で変動します。
キャバリアの概要(Q&A)
- 体重:5㎏~8㎏
- 原産国:イギリス
- かかりやすい病気:心臓の病気、脊髄の病気
- 寒さに強い?:普通
- 運動量:1日2回の散歩(合計30分)は必要(個体による)
- 毛の手入れは?:定期的なブラッシングが必要
- 初めて犬を飼う人向き?:向いています
- 留守がちな人向き?:向いています
- 高齢者や子供がいる家庭向き?:向いています
- マンションでの室内飼い向き?:向いています
- 平均寿命:10~15歳
- 飼い主によくなつく?:よくなつきます
- しつけはしやすい?:物覚えがよく、しつけはしやすいです
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