一般的に最も頭が良いとされているのは、チンパンジーを代表とした類人猿ですね。
その他、ブタ、イルカ、オウム、クジラ、イヌ、タコ、ゾウ、リス、ネコ、カラス、アライグマなどが頭の良い動物として知られています。
この中でよくペットとして飼われているのは、オウム、イヌ、ネコということになりますが、この中で最も頭が良いと言われるオウムは人間の声を真似することが出来ますし、これらの単語を組み合わせ、短い文章を作る能力を持っています。
これらの技能は優れた記憶力によるものであると言えます。
次に犬ですが、犬は一般的に学習能力が高く、人間がトレーニングすれば比較的容易に新しい技能を習得することが出来ます。
猫は犬のようにしつけをすることは困難ですが、彼らは自分自身のために新しい技能を学ぶことができることが特徴です。
以上のように頭が良いと言われるオウム、犬、猫の賢さの特性についてご紹介しましたが、ペットとして飼われることがダントツに多い犬と猫のどちらが頭が良いか検証してみたいと思います。
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犬と猫 どちらが賢い?
犬は訓練をすれば、警察犬や救助犬、盲導犬など人間社会に役立つ働きをする能力を身につけることができます。これは猫には無い特性です。
犬社会は群れのルールや、自分の立場の把握など学習能力が必要です。したがいまして、かなり複雑な判断能力を必要としてきた為、脳が発達したと考えられています。
猫は単独行動が基本で、好きか嫌いかというシンプルな判断基準で生きています。 わざわざ脳に複雑な処理をさせる必要はないので、犬ほどには脳は発達しなかったと考えられています。
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「犬は猫よりも賢い」、国際研究で結論 神経細胞数を計測
(CNN) 犬と猫はどちらが賢いのか——。昔から続いてきたこの論争に対して、国際研究チームが確固たる結論を出した。研究チームによれば、犬がもつ脳の神経細胞の数は、猫の2倍に上ることが判明。神経細胞は情報処理を担っていることから、数が多いほど情報処理能力は高いという。
この研究は、米国、ブラジル、デンマーク、南アフリカの6大学が実施し、神経解剖学の専門誌に発表した。
生物の知能の比較に関するこれまでの研究では、脳の大きさを指標として使っていた。
しかし米バンダービルト大学の研究所が2005年、脳および脳の部位の細胞の数を手軽に計測できる手法を確立。脳内物質を取り出して液状化し、細胞の核を分離することによって、顕微鏡で数を数えることが可能になった。
この手法で猫と犬について、情報処理をつかさどる大脳皮質を調べたところ、猫の大脳皮質の神経細胞の数は2億5000万だったのに対し、体重約6.8キロの雑種犬の神経細胞は4億2900万だった。
体重約29キロのゴールデンレトリバーの場合、神経細胞は6億2700万とさらに多かった。
「犬の大脳皮質の神経細胞の数は、猫の約2倍だった」「これは、犬の方が猫よりも認知能力が高いことを示している」と研究者は解説している。 CNN.co.jp
まとめ
以上のように大脳皮質の神経細胞の数は圧倒的に犬の方が多く、猫よりも犬の方が賢いという結果になりました。ちなみに神経細胞の数はヒトの場合で、140億個、チンパンジーで80億個と言われています。
賢さにおいて犬に劣るとされた猫ですが、猫の知性は、狩りや危機的な状況など、生死に関わる場面で限定的に発揮されているようです。
例えば、猫は飼い主がいなくなり、たとえ野良猫になっても生きていけますが、犬の場合は難しいのではないでしょうか。それが猫の知性なのです。
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