臨終から通夜・葬儀で遺族が行わければならないこと&想定される費用

大切な家族との最後の別れは葬式ということになりますが、故人が危篤になってから通夜、葬儀にたどりつくまで、やるべきことがたくさんあります。

慣れていれば、スムーズに事ははこぶのでしょうが、近親者の葬儀など滅多にあることではないので、バタバタするのが当たり前ですね。

今回は近親者が危篤状態なってから通夜、葬儀に至るまで残された家族(遺族)が行わなければならない事柄をまとめてみました。

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臨終前後にやるべき事

危篤状態になってしまった時

●当座の現金を多めに準備する

●葬儀社を探し始める

臨終

●「末期の水」をとる

●死後の処理(清拭、着替え、死化粧)を看護師または葬儀社にしてもらう

●医師から死亡診断書を受け取る

●入院費用の清算(病院で亡くなった場合)

●遺体の搬送先を決める

●遺体を安置する

●通夜・葬儀・告別式などの世話役や係を依頼する

●近親者や故人の友人などに臨終を知らせる

※自宅で死亡したときには、すぐに医師を呼びます。できればかかりつけの主治医が良いのですが、他の医師でも問題ありません。

どうしても医師がつかまらない場合には、110番通報して警察医を呼んでもらう方法もあります。

犯罪性を問われる可能性がありますので、遺体は勝手に動かさないようにしましょう。

遺体の搬送

●遺体を搬送する(どのような葬儀を行うかで、搬送先が異なりますので、よく話し合う必要があります)

●遺体を自宅に搬送する場合は、受け入れの準備を行う

●遺体の安置

通夜・葬儀の前に行うこと

●菩提寺があれば菩提寺に連絡をする

●喪主を決定する

●葬儀社を決定する

●死亡届を役所に提出し、火葬許可書を受け取る

●遺影を準備する

●死装束着せて納棺する

通夜

●通夜の準備をする

(葬儀社との打ち合わせ・確認、会葬礼状、返礼品の手配など)

●通夜を行う

(弔問客の対応、通夜ぶるまい等)

お葬式

●葬儀・告別式の準備をする


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(葬儀社との打ち合わせ・確認、席次や弔電の確認など)

●葬儀・告別式を行う

(弔問客の対応等)

●出棺

火葬

●火葬場に移動する

●交付された火葬許可書を火葬場に提出する

●火葬場の係員に心付けを渡す

〔お渡しする係員〕
① 火夫・・火葬炉に納めていただく方
② 霊柩車・・運転手の方
③ マイクロバス・・運転手の方

(心付けは平均3000円~5000円が一般的な相場となっております)

※公営の火葬場の場合は心付けを受け取らないかもしれません。

葬儀より前の臨終の時から、現金が必要となる

臨終直後から想定される費用

●故人に着せる衣服代(浴衣など)

●入院費の清算(病院に入院していた場合)

●遺体搬送費

●遺体搬送人への心づけ

●駆けつけてくれた人の飲食費・帰宅する際のタクシー代

●葬儀費用

※葬儀費用には葬儀社への支払いの他、お布施、会葬者の人数に比例する料理代、返礼品などが含まれる。

故人の口座は凍結される

死亡届を役所に提出した数日後、金融機関は死亡を確認した時点で、故人名義の口座を凍結するため、お金を引き出すことができなくなります。

ただし、金融機関は故人の口座から故人の入院費や葬儀費用などを引き出す相談に応じてくれます。

凍結された口座からお金を引き出すには、法定相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明書、故人の戸籍謄本または除籍謄本・原戸籍謄本などを金融機関に提出する必要があるなど時間も手間もかかります。

入院費や葬儀費用を故人の預貯金から出す場合はあらかじめ準備しておいた方が良さそうです。

また、故人の口座が凍結される前であっても、故人の預金通帳や銀行届出印鑑、キャッシュカード(暗証番号含む)の収納場所がわからないと、入院費や葬儀費用を故人の預貯金から使うことが出来なくなりますので、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

親などの近親者が亡くなった場合、残された家族は葬儀を主催しなければなりません。

葬儀の主催することなど、めったにないことですので、わからないことだらけですね。

故人が危篤状態になり、葬儀までの限られた時間の中で多くの煩雑な手続きがあると不安になります。

実際にその場になると、葬儀社などのプロが色々と教えてくれるのでしょうが、葬儀社などに任せきりですと、予算をオーバーするようなこともありますので、ある程度の葬儀に関する基礎知識は持っていたいものです。


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